前回の投稿ではマイクロモーメントの重要性について話しました。 今回はマクロモーメントについて考えましょう。

マイクロモーメントについての反響*と個人的な解釈より、以下の 3 種類を重要なマクロモーメントとして挙げます。
  • 親和モーメント: ファンが一斉に好きなチームを応援する瞬間を指します。
  • 仲間意識モーメント: ライブ コンサートや可愛い猫が出てくる YouTube 動画など、見たもの、聞いたもの、読んだものを通じて友人同士が絆を深める瞬間を指します。




  • 専門知識モーメント: ユーザーが政治問題や金融ニュースなど、あるテーマに関する知識を共有するために、それについてより深く知りたくなった瞬間を指します。
マイクロモーメントがふとした瞬間、ユーザーのなんらかの意図によって生じることに対し、マクロモーメントは仲間同士の輪やコミュニティから生じる瞬間と言えます。多くの場合、マイクロモーメントとは異なり、メディアを通した形でユーザーに影響を及ぼします。

ユーザーの嗜好やロイヤリティはマイクロモーメントとマクロモーメントの両方から成り立っています。両方の瞬間でユーザーのニーズにうまく応えられるブランドがより多くの注目を集め、ユーザーは次回以降もまずそのブランドのウェブサイトを訪れるようになります。簡単に言えば、そうしたブランドが勝者になるということです。

お客様を知ろう
効果的なマクロモーメントを捉えてユーザーにアピールするのは簡単ではありませんが、Google には次のような、ツールが揃っています。ぜひ、ユーザーがどのような情報を求めているかを調べ、戦略の策定と対策づくりにお役立てください。


1)Google トレンド
今年最も注目度が高い年内行事は何か?高校野球や桜に関する検索件数が急上昇する時はいつか?など、Google トレンドを使えば、リアルタイムの検索データを参照してユーザーの検索行動の推移を調べることができます。

2)YouTube トレンド
世界最大の動画サイトである YouTube には無数のコンテンツがあり、膨大な数のユーザーが利用しています。YouTube ダッシュボードを使って、視聴回数が多いコンテンツや広く共有されているコンテンツを分析できます。ユーザーの年齢や性別、地域別に人気の高い動画を比較したり、世界中で視聴されている動画も確認できます。

3)Google 消費者アンケート

低料金で簡単に利用できる市場調査ツールです。高品質なウェブ コンテンツ上で、インターネット ユーザーやモバイル ユーザーにアンケート調査を実施することができます。アンケートの質問に答えたユーザーは、コンテンツへのアクセス権や、音楽、アプリなどで利用できるクレジットを獲得できます。回答データは Google が集計、分析し、その情報をビジネス上の意思決定に生かすことができます。

4)Marketer's Almanac(英語)

オリンピック開幕やホリデー シーズンの贈りものなど、毎年さまざまな流行や行事があり、ユーザーにアピールできる大きなチャンスとなっています。Google Marketer's Almanac では、こうした重要な瞬間に関する分析データを参照し、プランニングに役立てることができます。

また、お客様との直接の会話から得られる情報も忘れてはなりません。
分析データが揃ったら、行動に移しましょう。これについて、次回のブログで取り上げます。



*出典: InStadium.(2015 年 3 月ポスト

Posted by Chris Jones - Global Audience Development SpecialistAdSense
2016 年 5 月 25 日