DFP のようなアドサーバーで広告を管理する際、そのアドサーバーとウェブサイトをつなぐ大きな役割を果たしているのが広告タグです。一般的に、広告タグをウェブサイトのソースコード内に挿入することでディスプレイ広告を表示させることができるからです。
この広告タグを適切に設置することは、ユーザーエクスペリエンスや収益化に影響する、という意味で重要な作業の一つです。広告設置が適切に行われていない場合、広告が正常に表示されない等、様々な問題を引き起こします。また、広告の読み込みのスピードもユーザーエクスペリエンスに影響します。広告の読み込みスピードが遅いと、ウェブサイトの読み込みにも影響し、結果的にウェブサイトが表示されるまでにユーザーが待つ時間にも影響を及ぼす可能性があります。
今回ご紹介する「Google サイト運営者タグ」は以下のような新しい機能をサイト運営者様に提供いたします。
スピード:
新しいタグでは、広告表示の速度がユーザーに与える影響や収益化の機会損失などを考慮し速度向上を目指しました。新しいタグは非同期に広告を表示させることが可能になり、具体的には広告の表示を待たずにページ上に広告を配信することができるようになるため、もし、広告の表示が遅くなってしまった場合でもウェブサイトのコンテンツ表示に影響を与えることはありません。
柔軟性:
「Google サイト運営者タグ」はすべてのフォーマットとデバイスをサポートし、ウェブサイトやモバイルそしてビデオコンテンツにも広告を配信することが可能です。また、「Google サイト運営者タグ」は以下の機能もサポートしております。
- https 環境に対応: https 環境にも広告を配信
- メール広告: メール内やJavascript が利用できない環境にも広告を配信
- 第3者配信: 第3者配信広告サーバーでも利用可能
- 非同期広告更新: ウェブサイトのリロードなしに広告をリフレッシュ
- シングル リクエスト モード: 同時に広告クリエイティブの配信や取得
- インタースティシャル クリエイティブ
- 保障されたロードブロッキング: こちらからお申込みください (英語)
DFP プロ をお使い頂いている方は、新しいタグをお使い頂くことによりサイトおよびゾーンだけでなく広告枠を 5 レベルの階層に分けることができるようになり、サイトのコンテンツに基づいたより具体的なターゲット設定が可能になります。
効率性:
ウェブサイト上で広告がうまく表示されない場合「Google Publisher Console」をご利用いただくことにより以下のようなサポートを提供することが可能になりました。
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Publisher Console 表示例 |
「Publisher Console」は「Google Publisher Tag」が挿入されているウェブサイト上で利用することで、DFP が広告を表示させる際にどの広告をどのように選択しているのかを簡単に参照することが可能で、その他に広告を表示させる時間や広告タグの貼り間違いなども確認することができます。
「Google サイト運営者タグ」をご利用頂くためには、現在お使いの広告タグから「Google サイト運営者タグ」に貼りなおしていただく必要があります。また、現在の広告タグをそのままお使いいただく場合にはタグを貼りなおしていただく必要はございません。
新しい広告タグをお使いいただくことにより様々な新しい機能をお使い頂くことができ、ウェブサイトを訪問するユーザーにも様々な利点がございますので、この機会にぜひお試しください。
Ajay Surie, Product Manager and Phil Lee, Software Engineer